今回は、元面接官だったハリくんが面接官の視点から受かる自己PRの書き方をお伝えします。
目次(この記事で分かること)
その自己PRは一言で何?
面接官は30人〜40人、多ければ50人以上。
多くの人と面接をするので、面接には会社内の
トップにあたる人物が不参加の事も多いです。
多くの場合は、その部署ごとのリーダーや
部長に当たる人が面接をします。面接が終わると、
面接官は上司に今日の応募者がどのような感じだったのか?報告しないといけません。
自己PRを一言で説明できない場合は、
ここで面接官が上司に説明する際にも、
一言で説明ができなくなってしまいます。なので、
自ずと一言でシンプルに説明できる人の方が報告しやすく、
一言で説明できるぐらいなので、ありきたりな
自己PRと比べても差別化しやすい内容になります。
自分の自己PRが一言でどんな感じか?を説明できなければ、
難しく書いてしまっているか、添削できる
箇所が残っている可能性が高いです。
自己PRはどんな状況で見せる?
どのような前提で見せるのかによって、
文章の長さもアピールするポイントも変わります。
例えば、面接官と会う約束がすでに決まっている状態であれば、
多少自己PRの文章は長くなっても大丈夫です。
細かいところは、直接会ったその時に説明すればいいので。
複数人での面接であれば、要点を絞って
コンパクトにまとめた方がいいかもしれません。
どのような状況で見せるのか?を考えながら戦略を練りましょう。
自己PRは400字以内で説明できるようにしておく
大体要点を抑えて簡潔に伝えようと思ったら、
400文字ぐらいになるはずです。それ以上文字数がある人は
どうにか削れるポイントがあるはず。また、400文字の文章でも、
さらに絞ろうと思えば、200文字にする事もできるし、
逆に広げて600文字にする事もできます。
この要点を抑えるポイントをよくある自己PRの例を使いながら説明します。
ハリくん
という風に、文章の中で本当に伝えたいポイントはどこなのか?を意識しながら、そのポイントをブラさないようにしつつ、削れるところはとことん削っていきます。
相手企業が応募者に何を求めているのか?最低限リサーチする
これは、よくありがちなのですが、
例えば、計算ができる人を求めていますよ!と
散々書いているところに、
「私数学得意です!」といった人が入っても、
「なぜ??」って感じなんです。これって、意外と
みんな頭で分かっててもやりがちな事で、
自己PRが一言でどのような内容なのか、一度シンプルにして見た後で、
「この強みって応募先がほんとに求めているものなのかな?」って
考えてみると、実は全然違かった!!なんて事もよくある話なので、
企業は何を求めているのか?改めて調べてみましょう。
大体どこの求人票にも、じっくり読めば書いてある事が多いです。
金額の部分だけ見ていたら見落としがちなので気をつけましょう。
自己PRに書くべき強みは何なのか?洗い出す
強みを知る方法は、たくさんあるとは思いますが、
実際に僕自身が強みを洗い出した方法をお伝えします。
方法の1つとして参考にして頂けると嬉しいです。
- 子供の頃の特性を思い出す
- 仕事する上で壁にぶち当たった時に、どのように問題解決したのか思い出す
- 上司や同僚と仕事に関するどのような事で衝突した事があるか思い出す
この3点を意識して、自分の強みは何なのか?洗い出しましょう。
強みを知る為のキャリアシートなどよく見かけますが、
あれは結局のところ、「粘り強さがある」、「探究心がある」などの
項目にチェックをつけていき、過去を思い出すためのきっかけに
しているに過ぎません。その様に回り道しなくても、
上記3点から過去を思い出していった方が早いと個人的には思います。
子供の頃の特性を思い出す
人は大人になっても、子供の頃の性質はほとんど変わりません。
例えば、昆虫の名前ばかりやたら覚えている友達が生物関連の博士号を取った。
遊戯王カードゲームを紙とペンで自作して新しいキャラクターを
量産していた人が今はデザイナーになった。などなど、
幼い頃の性質というのは、大人になっても変わらず、
過去のお仕事でもその性質に近しい役割が与えられてきたはずです。
思い出しましょう。
ちなみに、僕の場合は家にお菓子が余っていると
学校へ持っていって、仲良くしていた友達に
パンパンに詰めたお菓子をプレゼントしたりする性質や、
AとB異なるものを組み合わせて新しいアイデアを
提案するのが好きだったので、鬼ごっこでも何でも氷鬼ごっこ、
ファイヤー鬼ごっこ、ゾンビ鬼ごっこ、など沢山の遊びを考えました。
①誰かが嬉しくなるような事が好きという事と、
②AとB組み合わせて独創的なものをつくるのが好きという
性質が合わさってデザイナーのお仕事をしていた時期があります。
強みとしては、仕事上の困難な課題をそのアイデアを
使って解決に導いた事があり、その強みを自己PRとして書きました。
子供の頃を思い出す事で、ただ漠然と過去に焦点を当てていたものが、
過去に自身のアイデア駆使して課題を解決したものは何か?
という子供の頃に出てきた性質にポイントに当てて思い出す作業ができます。
仕事の問題をどう解決したか?
自分の特性から思い出しましょう。
問題への解決手段はその人の特性により様々です。
周りの人に助けを求めて解決するのか。
資格取得するぐらいガムシャラに勉強して乗り切ったのか。
様々な方向性があると思います。それを思い出していきましょう。
また強みは、見方によって長所と短所二つの両面を持っているので、
長所から探りづらい人は、短所からみてもいいかもしれません。
例えば、以下の二つの例は、それぞれ同じ事柄を違う側面から見た長所と短所です。
どちらも同じ事柄です。短所に見えても、長所にもなります。
仕事での衝突は何か?
仕事でどのような事で、上司や同僚と衝突したのか。
私は先述した通り、相手を喜ばせたいという
気持ちが強かったので、逆に言うとみんなを不幸にさせるモノ
にはとても敏感でした。
なので、それをやったらみんな不幸になるよね?
という様なものがあれば、上司であれ社長であれ、
きちんと根拠と共に、代替案も用意して伝える様にしていました。
(これがパワハラの原因になるのですが。。。)その仕事でのこだわりは、
相手を喜ばせたい=不幸にしたくないという
子供時代の特性が影響していました。
仕事で誰かとぶつかるという事は、
何かしら自分の強い思いがあるという事なので、
その部分を洗い出してみましょう。
めんどくさいようで、大事な部分だと思います。
本来はここから、自己PRの書き方なんです。
他のサイトでは、上の項目を全てすっ飛ばして
説明している所が多かったです。強みを知る、
自分を知る事の大切さがご理解頂けたと思います。
人によっては、「あれっ、自分の特性を見直してみると、
自分の今やってる仕事って全然自分と合ってないぞ」
といった人も出てくるとは思います。いい機会なので、転職しましょう!笑。
自己PRの書き方
企業が求める内容を洗い出し、強みも洗い出した後、
自己PRを書く際には以下の内容が文章に
盛り込まれているのかチェックしてみましょう
- あなたを採用する事で、企業にどんな価値(メリット)があるのか?
- 客観的な根拠に基づいた情報か
- 具体的な行動が書かれているか
- インパクトがある、または見やすいか
採用する事でどんな価値があるのか?
こういう例えはあまり好きでは無いのですが、
自身を商品として見た場合に、どのような価値があるのか?
といった視点で考えてみましょう。
急に30万40万でパソコンを買って下さい。
と言われたら、それ相応のメリットを求めるはずです。
企業も同じ視点であなたを見ています。
私はこの会社に入ったら、多くの事を学ぶ事ができると思って入社の決意を決めました
ってなると思います笑。
例えば、こんな風にその施策により、具体的な成果にどう繋がったのか?という事が根拠と共に示せられれば、実際一緒に仕事をする上でも、工夫を凝らして成果につなげそうだなというイメージが膨らみます。理念に共感しました!以上!だと、実際の仕事でも自分の主張だけ強く、大事な事はやんわりと逃げそうな印象があります。
客観的な根拠に基づいているか
こちらは先程、書いた70点しか取れなかった生徒の点数が90点まで上がり、
9割の生徒が15点以上の点数アップにつながりましたの部分ですね。
70点しかとれなかった生徒が施策によって、
90点まで上がったというのは、主観でなくテストの点数という
客観的な数字なので根拠があります。
具体的な行動が書かれているか
こちらは先程、自作プリントを作り、30人以上と個人面談する事で、
の好きな漫画に例えて授業をしたりと書いた部分ですね。
自作プリントを作り〜の部分は削除しても構いません。
解決に向けてどんな行動をしたのか?
それがイメージできれば大丈夫です。
インパクトがあるか
これは、例えば「私はスポンジです。〜〜〜何でも柔軟に吸収する事ができます」という
アピールのような、インパクトのある内容かどうかという事です。
こちらは、インパクト作戦が思いつかなければ、文章を見やすく整える方向でいきます。
(後ほど説明します)どのようなメリットにつながるか?と言えば、
冒頭で書いた面接官が一言で上司に報告できるという点と、
イメージしやすくなるので面接官の頭に残る時間も長くなります。
全く同じような能力の人が2人来た場合、
どちらか迷っている場合なら、インパクトのあって
面白そうな人を選ぶと思います。
という感じで、自己PRして大手に採用されたそうです。インパクト作戦は難易度が高いですが、思い切って枠にとらわれずにそういう作戦に出るのもいいと思います。ちなみに、数々のヒット広告を創る大御所クリエイターの箭内道彦さんは、博報堂の面接でギターを持って参上し、あえてギターの話題には自ら触れずに面接を続け、面接官1人から「せっかくだから弾いてよ」と言われても弾かず、次の面接官に弾いてよと言われても弾かず、3人目の全員が弾いてよと言ってからはじめてギターをジャンジャンかき鳴らしたと言います。
見やすいか
これは、シンプルに文章の読みやすさです。僕の場合は、
このような構成で自己PRを作りました。
僕の自己PRそのまま貼ろうと思いましたが、
内容的に公表は控えたい部分があったので、
アレアレコレコレ病にかかったと思って読んで見て下さい笑
私は、現状の問題点を分析し、改善策を形にするのが得意です。
以前、アレアレのコレコレをサポートしていました。
アレアレは勿論、コレコレを工夫して、改善点を指摘しながらコレコレしました。
その結果、アレアレでコレコレも果たし、アレアレに繋ぐことができました。
入社後も現状の問題点を把握し、改善策を形にできるよう全力を尽くします。
こんな感じでした笑。アレアレをだいぶ
コレコレしちゃってますね笑。ポイントは、
自身の強みを先に持ってきて結論から書いていること。
どのような事をしていて、どのような行動をして、
どのような結果に繋げたのか、端的に書いていることですね。
上のパターンを自分に当てはめて使っても大丈夫ですので、
色々ある中の一つの方法として参考にして頂けたらと思います。
さいごに(次回:自己PRと添削例文集)
ここまで読んで頂きありがとうございます。
僕自身、自己PR、エントリーシート作りには、
めちゃめちゃ苦労しました。かなり真面目に
勉強したと思います。添削の先生にお願いした時期もありました。
記事の内容は、自分が過去にメモしていたメモ帳から書いています笑。
当時の先生の言葉も書いてあったので、そのまま書きます。
当時の先生のことば
よくぞメモってくれた!自分!これ、今読んでみても、ほんとそうですね!いやーいい勉強期間だったと思います。自己PRも志望動機も書き方は似たようなものです。この記事の内容を見ながら書けば少しは参考になると思います。
自己PRの書き方に関する記事
自己PRの書き方についての記事は、他にもこんな感じであるよ。
自己PRだけじゃなくて、文章についての勉強にもなるから見ていってね。
プロに無料で添削して欲しい場合はコチラ。
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